文鳥は、雛の頃から人間が差し餌で育てると、簡単に手乗りに成長します。
それに対し、鳥の親が育てたため、全く人の手に乗らないものを荒鳥と言います。
また差し餌で育てても、差し餌が終わって一人餌になった後、
人間とほとんどコミュニケーションを取っていないと、手乗り崩れと呼ばれる、
ほぼ荒…のような状態にもなります。
そんな荒鳥や手乗り崩れのお話です。
荒鳥がなつくことはある?
すでに成鳥になっている荒鳥になついてもらうのは、かなり、難しいと思います。
私も一度だけペットショップで成鳥を買ってきたことがありますが、無理でした。
手に乗せるなんてレベルじゃないんですよね、バサバサバサーっと、
それはもう凄い勢いで逃げ回ります。
放鳥なんてしてしまった日には、ケージに戻すのも一苦労。
部屋中飛び回り、虫取り網を持ち出すことになる始末。
最終的には文鳥が食器棚の上でドキドキしながら一休みしているところに、
電気を消して動きを封じて、捕まえました。
以後、放鳥はほとんどできませんでしたし、手乗り化も諦めてしまいました。
そんな文鳥の荒鳥ですが、愛情深く話しかけ続けていれば、懐いてくれるという話も聞きます。
根気は必要だと思いますが、半年くらいかければ、手に乗ってくれるかもしれません。
方法については、後述します。
手乗り崩れは、再び慣れてくれる?
せっかく手乗りに育てたのに、忙しさにかまけて、あまり構わなかったら、
手に乗らなくなってしまった…
そういう事は意外とあるかと思います。
長く手乗りにしている鳥(4歳とか)だと、ちょっとやそっと放置していても、
いつでも手に乗ってくれますが、
(放置と言ってももちろんお世話はしている前提です、遊んでいないということです)
まだ若い鳥は、手乗りだってことを忘れてしまうことがあります。
私も、娘の病気と私の病気が重なったりして、お世話はしていたものの、
たくさん話しかけたり遊んだりする時間が取れないことがありました。
1カ月くらいでしたでしょうか。
ベタ慣れにしていた生後半年の文鳥が、手を嫌がる…
ショックでした。
握ったり、チューしたりしていたのに…
でも、1カ月くらいのブランクなら、1週間で戻りました。
大丈夫です!!
手乗りになってもらうまでの手順
荒鳥も、手乗り崩れも、手順はほぼ同じだと思います。
手乗り崩れのほうが、スムーズに早く進みます。
一番大事なことは、鳥の気持ちを優先して、とにかく焦らないこと。
嫌がっているのに無理矢理触ろうとしたら、確実に嫌われます。
より関係が悪化しますので、無理は厳禁。
まずはカゴに手を入れないで、話しかけることから始めましょう。
文鳥はカゴの中は安全と認識していますので、いきなり手が入ってきて自分を追いかけ回したら、パニックになります。
水や餌を替える時、掃除する時など、お世話するたびに話しかけます。
それ以外でも、1日何度も機会を作って話しかけます。
目を見て、名前を呼んで、やさしい気持ちで接すると、文鳥には伝わります。
ほかに飼っている手乗り文鳥がいれば、手に乗せている様子を見せると良いと思います。
少し慣れてきたら、カゴの外から手から餌をあげてみたり、水をあげてみたりしましょう。
それから、1日何度も、カゴの出入り口に指先だけ入れてじっとしていれば、
だんだん手の存在に慣れてくれます。
手には餌をのせておくと、より良いと思います。
嫌がる時は、早々に退散してください。
どんな時でも嫌がることは無理強いしない、どうしてものときは短時間。
これをお願いします。
手首まで入れても大丈夫になるまでが第一段階。
ここまで何日、何ヶ月かかるかはわかりませんが、とにかく気長に。
文鳥が興味を持って近づいてきても、触ろうとせずにじっとしていましょう。
つついたり、噛んできても、じっとしていましょう。
噛んでひねってくると、ものすごく痛いですが、怒ってはいけません。
怒ると嫌われます。
だんだん甘噛みになってきたり、餌を食べてくれたりした後、
そっとお腹をくっつけてきたり、片足乗ってきたり、
勇気を出して乗ってくれたりします。
それでもじっとしていましょう。
これを繰り返せば、手を入れれば喜んで寄ってきて、
乗った後は膨らんで大福のようになってくつろいでくれます。
そうなれば、カゴから出しても大丈夫です!
おめでとうございます!手乗り文鳥ですね!
まとめ
荒鳥でも、愛情を持って接すれば、手乗りになってくれますが、根気が必要です。
嫌がることはしない。鳥のペースで。
話しかけるのを忘れない。
頑張っても、絶対に手乗りにできる!とは言えません。すみません。
手乗り文鳥にしたいなら、雛から育てるのが一番良いです。
季節が限定されますが、待つだけの価値はあります。
また、社会人の方は差し餌で育てるのは難しいと思いますので、
手乗りに育ててもらった、一人餌なりたての文鳥さんが一番おすすめです。
でもお家の荒鳥を手乗りにしたいと思ったら、今回お話した内容を、ぜひやってみてください。
心が通じた文鳥の可愛さは、本当に格別です。